2023.03.26
お金がないときに家を売る方法を解説|費用や高く売るコツも紹介
「手元にお金がなくても、家は売れるの?」
お金が必要で家を売ることも検討しているのであれば、このようにお悩みの人も多いかと思いますが、結論を言ってしまうと、手元にお金がなくても、家を売ることは十分に可能です。
そこで本記事では、お金がないときに家を売る方法に焦点を当てて、具体的な方法や注意点などについて解説します。併せて、家を売る際に必要となる費用や、家を高く売るコツもご紹介します。
お金がなくて家の売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
お金がないときに家を売る方法
冒頭でも述べた通り、現時点で手元にお金がなくても、家を売ることは十分に可能です。お金がないときに家を売る方法としては、大きく「買取」と「仲介」の2種類が存在します。
買取とは、不動産会社に直接家を買い取ってもらう方法です。一方の仲介とは、間に不動産会社が入って、売主にかわって家の買主を探してもらう方法です。
その他、不動産会社を経由しない「個人間売買」という方法もありますが、買主を探すのが非常に困難であるため、専門的な知識を有している人でなければ、あまり現実的な方法ではないでしょう。
なお、不動産会社をお探しであれば、一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
お金がないときに家を早く売りたいなら『買取』
すぐにお金が必要で、少しでも早く家を売りたいのであれば、買取がおすすめです。
買取は不動産会社に直接家を買い取ってもらうため、売却活動を行って買主を探す必要がなく、すぐに家を売却したいと考えている人に適しています。
なお、不動産会社によっては、「買取保証」(一定期間は仲介で買主を探し、期限までに売れなかった場合には買取に切り替える方法)が使える場合もあるため、状況に応じてうまく活用しましょう。
買取のメリット
買取の最大のメリットは、すぐに現金化できる点です。
前述の通り、買取は売却活動を行って買主を探す必要がないため、1ヶ月前後で家の売却が完了します。不動産会社によっては、1週間ほどで現金化できるケースもあり、緊急でお金が必要な人にとっては、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
また、買取では仲介を行わないため、仲介手数料の支払いが発生しない点もメリットです。
さらに、買取は不動産会社に直接家を買い取ってもらうため、買い手を見つけるのが難しいような家であっても、ほぼ確実に売却が可能であり、その点もメリットとして挙げられます。
買取のデメリット
一方、買取のデメリットは、仲介に比べ売却価格が低くなる点です。実際にいくらで売れるかは、不動産会社との交渉で変わってきますが、一般的には仲介の70~80%程度の価格になるケースが多いでしょう。
不動産会社としても、買い取った家を再販するためのリフォーム代や、売却利益を確保しなければならない関係上、どうしても仲介に比べて安い価格を提案せざるをえません。
そのため、買取では仲介手数料は不要ですが、最終的な手取り額は仲介よりも少なくなるため、注意が必要です。
お金がないときに家を高く売りたいなら『仲介』
時間的に少し余裕があり、少しでも高く家を売りたいのであれば、仲介がおすすめです。
仲介は不動産会社を通じて広く買主を探すため、売出価格を自由に設定することができ、なるべく高く家を売却したいと考えている人に適しています。
仲介のメリット
仲介のメリットは、家を高く売れる点です。
仲介では売主が価格を自由に設定できるため、相場と同じくらいの価格で家を売ることが可能です。タイミングによっては、相場以上の価格で家が売れるケースもあるでしょう。
仲介のデメリット
一方、仲介のデメリットは、売却までに時間がかかる点です。
仲介は売却活動を行って買主を探す必要があるため、現金化までにはどうしても時間がかかります。すぐに買主が見つかれば、3ヶ月で売却が完了することもありますが、平均で半年前後、場合によっては1年以上かかるケースもあるため、注意が必要です。
また、仲介では不動産会社への仲介手数料(売買金額の3%ほど)が発生するため、その点もデメリットとして挙げられます。
家を売る際に必要となる費用
家を売る際に必要となる費用は、一般的には以下の通りです。
なお、前述の通り、仲介の場合には仲介手数料が発生しますが、そのぶん高く売れるため、最終的な手取り額は買取よりも多くなります。
費用 | 買取 | 仲介 |
---|---|---|
仲介手数料 | ✖ | 〇 |
印紙税 | 〇 | 〇 |
抵当権抹消費用 | 〇 | 〇 |
登録免許税 | 〇 | 〇 |
司法書士への支払手数料 | 〇 | 〇 |
譲渡所得税 | 〇 | 〇 |
仲介手数料(仲介のみ)
仲介手数料とは文字通り、売主と買主の間に入って仲介を行う不動産会社に対して支払う手数料のことです。仲介手数料は成功報酬のため、売買契約が成立しなかった場合には支払う必要はありません。
仲介手数料は不動産会社が独自に決定できますが、法律によって上限が定められており、売買契約時に半額を支払い、残りは家の引き渡し時に支払うのが一般的です。
仲介手数料の上限額
売買金額 | 仲介手数料の上限額 |
---|---|
200万円以下 | 売買金額の5% |
200万円超~400万円以下 | 売買金額の4%+2万円 |
400万円超 | 売買金額の3%+6万円 |
なお、買取で家を売る場合には、そもそも仲介を行わないため、仲介手数料は発生しません。
印紙税(買取・仲介)
印紙税とは、一定の文書(課税文書)に対して課せられる税金のことです。家を売る際には、不動産売買契約書に対して、売却価格に応じた印紙税が課されることになります。
印紙税額
契約書の記載金額 | 印紙税額(※) |
---|---|
100万円超~500万円以下 | 1,000円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,000円 |
1,000万円超~5,000万円以下 | 10,000円 |
5,000万円超~1億円以下 | 30,000円 |
1億円超~5億円以下 | 60,000円 |
抵当権抹消費用(買取・仲介)
住宅ローンが残っている家を売る場合には、ローンを完済して抵当権を抹消する必要がありますが、その際に費用が発生します。
抵当権抹消費用は、1不動産につき1,000円です。土地も併せて売る場合には、2,000円が必要となります。
ローンが無ければ、抵当権抹消費用は不要です。
登録免許税(買取・仲介)
登録免許税とは、登記手続きの際に国に納める税金です。家を売る際には、家の所有権を移転する登記手続きが必要なため、登録免許税が発生します。
登録免許税は、抵当権抹消費用と同様、1不動産につき1,000円です。よって、土地も併せて売る場合には、2,000円が必要となります。
司法書士への支払手数料(買取・仲介)
通常、抵当権抹消や所有権移転の手続きは、司法書士に依頼することになるため、その際に手数料が発生します。
依頼する司法書士によって料金は異なりますが、相場は3~5万円程度です。
譲渡所得税(買取・仲介)
家の売却益が発生した場合には、翌年の2月16日〜3月15日の間に確定申告をして、譲渡所得税を納める必要があります。
ただし、居住用財産を売却した時には、3,000万円の特別控除を受けられる特例があるため、多くのケースにおいて売却益は発生しないでしょう。
譲渡所得の計算式は、以下の通りです。
譲渡所得=譲渡収入-(取得費+譲渡費用)-特別控除(3,000万円)
※取得費…家を購入した時の購入費や手数料、登録免許税など
※譲渡費用…仲介手数料や印紙税など
なお、3,000万円の特別控除を受けるためには、確定申告をすることが条件となっています。そのため、結果的に譲渡所得が0円であったとしても、確定申告が必要である点に注意しましょう(参照:国税庁『マイホームを売ったときの特例』)。
お金がないときに家を高く売るコツ
家を売るのであれば、少しでも高く売りたいと思う人は多いでしょう。
そこで本章では、お金がないときに家を高く売るコツをご紹介します。
複数の不動産会社に査定を依頼する
家を売る際には、不動産会社の査定を受ける必要がありますが、その際は必ず複数社に査定を依頼するようにしましょう。
というのも、不動産会社によって査定額が異なるため、複数社の査定結果を比較しておかないと、「もっと高く売れたかもしれない」と後悔をする可能性があるからです。
ただし、中にはあえて査定額を吊り上げて、契約を結ばせようとする悪徳業者も存在するため、注意が必要です。査定結果を受け取った際は、査定の根拠も必ず確認しておきましょう。
なお、複数の不動産会社に査定を依頼する場合には、一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかるでしょう。
需要の高まる時期に売却する
家を高く売るためには、需要が高まる時期に売却するのが効果的です。
一般的に2~3月は、進学・就職や転勤といった時期と重なり、不動産の需要も高まるため、この時期は狙い目です。同様に、9月も10月からの異動と重なるため、不動産の需要は高まります。
少しでも家を高く売りたいのであれば、需要の高まる時期に売り出せるよう、逆算して計画を立てていきましょう。
家をきれいな状態に保つ
家を高く売るためには、家をきれいな状態にしておくことも大切です。
家の売却に際し、購入希望者の内覧は避けて通れません。内覧時に家がきれいな状態でないと、値引きの交渉材料にされやすくなります。
万が一、家の汚れが目立つ場合には、ハウスクリーニングなどの利用も検討しましょう。また、設備が故障している場合には、この機会に修理しておくことをおすすめします。
お金がないときに家を売る際のよくある質問
本章では参考として、お金がないときに家を売る際のよくある質問について、Q&A形式でご紹介します。
仲介手数料は値引きできる?
不動産会社と交渉の余地はあります。
というのも、仲介手数料は法律によって上限が定められているものの、下限については特に定めがないからです。
よって、まずは一度、不動産会社と交渉してみましょう。
仲介手数料の分割払いや後払いはできる?
基本的にはできません。
ただし、中には相談に乗ってくれる不動産会社もあるため、一度相談してみましょう。
ローンが残っている家でも売れる?
ローンが残っている家であっても、売却は可能です。ただし、家の売却額と自己資金でローンを完済し、抵当権を抹消することが条件です。
抵当権とは、簡単に言えば不動産を担保にできる権利のことで、抵当権が付いたままでは、いつ競売にかけられるかわかりません。そのような物件を買いたがる人は基本的にいないため、売却時に抵当権を抹消しておく必要があるのです。
なお、住み替えローンや任意売却を利用する方法もありますが、いずれも融資先の金融機関の許可が必要なため、注意が必要です(参照:独立行政法人住宅金融支援機構『任意売却パンフレット』)。
古い家でも売れる?
古い家であっても、売却は十分に可能です。
一般的に建物は築20年が経過すると、価値はほぼなくなると言われているものの、実際には築30年以上の家であっても、多くの売買契約が成立しています。ただし、築年数が浅い方が有利なのは間違いないため、売るのであれば早めの決断が必要でしょう。
なお、古い家はそのまま売ることも可能ですが、瑕疵担保保険(物件に欠陥があった場合に、無償で補修を受けられる保険)を付けたり、一部リフォームしたりすれば、さらに売れやすくなることが期待できます。
家を売る際の査定はサテイエの利用がおすすめ
家を売るためには、まずは家の査定を受ける必要がありますが、その際は複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかります。
家の売却を検討している人は、サテイエを活用して、まずは家の査定を行ってみましょう。
お金がないときに家を売る方法まとめ
ここまでお金がないときに家を売る方法について、解説してきました。
お金がないときに家を売る方法
買取 | 仲介 | |
---|---|---|
メリット | ・すぐに現金化できる ・仲介手数料が必要ない | ・高く売れる |
デメリット | ・仲介に比べ売却価格が低くなる (70~80%程度) | ・売却まで時間を要する ・仲介手数料が発生する |
お金がないときに家を売る方法としては、大きく分けて買取と仲介の2種類が存在しますが、少しでも早く売りたいのであれば買取、少しでも高く売りたいのであれば仲介が適しています。
ただし、どちらの方法もメリット・デメリットが存在するため、自分の状況と照らし合わせながら、最適な売却方法を選択するようにしましょう。
いずれにせよ、家の売却で失敗したくないのであれば、信頼できる不動産会社を見つけることが非常に重要です。
もし、信頼できる不動産会社をお探しであれば、本記事でも紹介した不動産一括査定サービスの『サテイエ』がおすすめです。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、この機会に活用してみてはいかがでしょうか?
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