2023.04.24
不動産売却の大手企業ランキングを紹介|大手と中小の違いも解説
「不動産売却に強い大手不動産会社を知りたい」「不動産会社は大手と中小で具体的に何が違うの?」
不動産の売却を検討しているのであれば、このような疑問をお持ちの人も多いかと思います。
そこで本記事では不動産売却に強い大手不動産会社に焦点を当てて、最新の大手不動産会社ランキングをご紹介します。併せて大手と中小のそれぞれのメリット・デメリットや、信頼できる不動産会社を見つけるポイントなどについて解説します。
不動産会社選びで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
大手不動産会社の売買仲介実績TOP10
まずは取扱高を基準にした最新の大手不動産会社ランキングをご紹介します。
2022年の大手不動産会社の売買仲介実績TOP10は以下の通りです(参照:公益財団法人不動産流通推進センター『2022不動産業統計集(9月期改訂)』)。
順位・企業名 | 取扱高 | 手数料収入 | 仲介件数 |
---|---|---|---|
第1位・三井不動産リアルティ | 1兆8,926億円 | 901億円 | 41,183件 |
第2位・東急リバブル | 1兆5,779億円 | 715億円 | 28,750件 |
第3位・住友不動産販売 | 1兆4,533億円 | 712億円 | 38,144件 |
第4位・野村不動産ソリューションズ | 9,648億円 | 398億円 | 10,081件 |
第5位・センチュリー21・ジャパン | 6,399億円 | 306億円 | 26,629件 |
第6位・三井住友トラスト不動産 | 5,503億円 | 229億円 | 8,226件 |
第7位・三菱UFJ不動産販売 | 4,501億円 | 190億円 | 4,652件 |
第8位・みずほ不動産販売 | 4,286億円 | 177億円 | 3,978件 |
第9位・オープンハウス | 3,624億円 | 150億円 | 8,268件 |
第10位・積水ハウス | 2,878億円 | 126億円 | 7,973件 |
不動産売却を大手の不動産会社に依頼するメリット
では不動産売却を大手の不動産会社に依頼することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
そこで本章では、不動産売却を大手の不動産会社に依頼するメリットについて解説します。
集客力が高い
大手の1つ目のメリットは「集客力が高い」ことです。
大手は何といっても資金力が高く様々なメディアで広告を打つことが可能なため、より多くの人に物件情報が行き届きます。
また、大手は知名度や社会的信用も高いため、大手が取り扱う物件というだけで一定の集客力があると言えるでしょう。
さらに近年はネットから物件を探す人も増えており、Web集客にも強い大手であれば高い集客力が期待できます。
ネットワークが広い
大手の2つ目のメリットは「ネットワークが広い」ことです。
大手は各地に支店や営業所を設けて全国展開している関係上、顧客の情報量が多く幅広いネットワークを有しています。
また、大手はその多くが老舗企業ということもあり長年の営業活動で培ってきた独自のネットワークを有しており、多方面から購入希望者を探すことが可能です。
顧客対応の質が安定している
大手の3つ目のメリットは「顧客対応の質が安定している」ことです。
大手は社員教育や社内研修、業務マニュアルなどがしっかりと確立されているため、顧客対応の質が安定しています。もちろん担当者によって差はありますが、どの担当者も一定水準の質が確保されているため、担当者の当たり外れで悩まされることは少ないでしょう。
また、仮に担当者との相性が悪かったとしても、大手であれば担当者変更にも柔軟に対応してくれる可能性が高く、その点もメリットと言えます。
サポートや補償が充実している
大手の4つ目のメリットは「サポートや補償が充実している」ことです。
大手では売却活動以外のオプションも充実しています。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- ハウスクリーニング
- 設備修理
- インスペクション(専門家による売却前の建物調査)
大手であればこれらのオプションを無料、もしくは格安で行ってくれます。
また、不動産を売却すると売主は瑕疵担保責任(物件に欠陥があった場合に無償で補修をする責任)を負いますが、大手であれば引き渡し後に物件の欠陥が見つかった際の補償(補修費用を一定額まで負担してくれる補償)が充実しており、売却後のリスクを軽減できます。
不動産売却を大手の不動産会社に依頼するデメリット
続いて不動産売却を大手の不動産会社に依頼するデメリットについて解説します。
囲い込みをされるリスクがある
大手の1つ目のデメリットは「囲い込みをされるリスクがある」ことです。
囲い込みとは両手仲介(売主と買主の両方から手数料を得ること)を目的として、意図的に他の不動産業者に物件を紹介しない行為のことを指します。
囲い込みをされてしまうと、場合によっては買主の利益が優先されてしまい値下げ要求をされる可能性があるため、注意が必要です。とはいえ大手は規模が大きく顧客も多いため、素人がプロの囲い込みを見抜くことは難しいでしょう。
そのため、不動産会社を選ぶ際は大手だから安心という固定観念は捨て、なるべく多くの不動産会社に査定を依頼して比較・検討することが重要です。その際は一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
事務的な対応をされやすい
大手の2つ目のデメリットは「事務的な対応をされやすい」ことです。
大手は顧客対応の質が安定している一方、人によってはマニュアル対応と感じてしまうことがあります。
また、大手では基本的に対応する案件が多く顧客一人ひとりに割ける時間も少ないため、親身な対応はあまり期待できないでしょう。
地域の特性や事情に精通していない可能性がある
大手の3つ目のデメリットは「地域の特性や事情に精通していない可能性がある」ことです。
大手は全国展開しているとはいえ都市部の不動産販売に最も力を入れていることもあり、地域の特性や事情にはそれほど詳しくない可能性があります。
また、大手の社員は異動が多く、地方で何十年も営業を続けている中小の不動産会社の社員に比べると地域に関する知見はそれほど深くないことが多いでしょう。
不動産売却を地元の中小不動産会社に依頼するメリット
一方、不動産会社は大手の他にも地域に密着した中小の不動産会社も数多く存在します。ではそのような地元の中小不動産会社に不動産売却を依頼することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
そこで本章では、不動産売却を地元の中小不動産会社に依頼するメリットについて解説します。
地域の特性や事情に精通している
中小の1つ目のメリットは「地域の特性や事情に精通している」ことです。
地元の中小は大手のような全国展開をしていないぶん、地域に密着しており地域の特性や事情にも精通しています。
また、中小は地域に密着した営業をしている関係上、地域独自のネットワークを有していることも珍しくありません。そのため大手では購入希望者が現れなかった物件であっても、地元の中小であれば見つかる可能性があります。
親身な対応を期待できる
中小の2つ目のメリットは「親身な対応を期待できる」ことです。
中小は大手に比べて基本的に対応する案件が少なく顧客一人ひとりに割ける時間も多いため、大手よりも親身な対応が期待できるでしょう。
また、中小は大手のような巨大組織ではないため、仲介手数料の値引き交渉や分割払い交渉といったイレギュラーな相談に関しても柔軟に対応してくれる可能性があり、その点もメリットと言えます。
不動産売却を地元の中小不動産会社に依頼するデメリット
続いて不動産売却を地元の中小不動産会社に依頼するデメリットについて解説します。
宣伝力が弱い
中小の1つ目のデメリットは「宣伝力が弱い」ことです。
中小は大手のように大々的に広告を打つことが難しく、大手に比べると宣伝力はどうしても劣ります。
また、中小の多くはチラシなどでの集客がメインでありWeb集客にはそれほど強くないため、大手ほどの集客力は望めないでしょう。
会社によって力量のバラツキが大きい
中小の2つ目のデメリットは「会社によって力量のバラツキが大きい」ことです。
中小の不動産会社としての力量やサービスの質は経営者の力量によって左右されるケースが多いため、会社ごとのバラツキが大きく大手ほどの安定感は望めません。中には昔ながらの殿様営業をしている不動産会社も存在するため、注意が必要です。
不動産会社の力量を見極めるためには、なるべく多くの不動産会社に査定を依頼し比較・検討することが重要です。その際は一括で査定を依頼できる『サテイエ』をうまく活用しましょう。
大手の不動産会社に不動産売却を依頼した方が良いケース
ここまで大手と中小、それぞれのメリット・デメリットを解説してきましたが、本章ではそれらを踏まえて、大手の不動産会社に不動産売却を依頼した方が良いケースをご紹介します。
都市部の不動産を売却するケース
大手は全国展開をしているものの最も力を入れているのは、やはり都市部の不動産販売です。
そのため首都圏や都心の物件を売却するのであれば、都市部の不動産販売に強い大手に依頼した方が良いでしょう。
新興住宅地や人気エリアの不動産を売却するケース
新興住宅地や人気エリアの物件は黙っていても購入希望者が集まりやすいですが、より多くの人に物件情報を届けた方が高く売れる可能性も高まるでしょう。
そのため新興住宅地や人気エリアの物件を売却するのであれば、資金力が高く様々なメディアで広告を打つことが可能な大手の方が適していると言えます。
早く売却したいケース
大手はWeb集客にも強く情報発信力も高いため、「とにかく早く売却したい」という人であれば大手に依頼した方が良いでしょう。
地元の中小不動産会社に不動産売却を依頼した方が良いケース
続いて地元の中小不動産会社に不動産売却を依頼した方が良いケースをご紹介します。
郊外や田舎の不動産を売却するケース
郊外や地方の田舎の物件を売却するのであれば、やはり地域に密着した中小に依頼するのが良いでしょう。
前述の通り、地元の中小は地域独自のネットワークを有していることも多いため、思わぬところから購入希望者が見つかることもあります。
訳あり不動産を売却するケース
築年数が古い、立地が不便などの訳あり不動産を売却する場合も、中小の方が適していると言えます。というのもこのような訳あり不動産は利益率が低いため、大手ではあまり熱心に売却活動を行ってもらえない可能性があるからです。
その点、中小であれば独自のネットワークを活かして、思わぬルートから購入希望者を見つけ出してくれることにも期待できます。
じっくりと売却活動を行いたいケース
前述の通り、中小は顧客一人ひとりに割ける時間が多いため、時間がかかってもいいからじっくりと買主を探したいという人であれば、親身なサポートが期待できる中小に依頼した方が良いでしょう。
信頼できる不動産会社を見つけるポイント
大手と中小はそれぞれ特有の長所・短所があるため、どちらが良いとは一概には言えません。では信頼できる不動産会社と契約するためは、どのようなポイントに着目すれば良いのでしょうか?
そこで本章では、信頼できる不動産会社を見つけるポイントについて解説します。
複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産会社の良し悪しは1社だけでは判断が難しいため、複数の不動産会社に査定を依頼して比較・検討することが必要です。
できれば簡易査定(不動産会社が対象の不動産に訪問しない簡易的な査定)は5~6社、訪問査定(不動産会社が対象の不動産に訪問して細かく調査する査定)は2~3社に依頼することをおすすめします。その際は一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。
査定額だけで判断しない
不動産会社を選ぶにあたって査定額だけで判断するのはリスクを伴います。というのも不動産会社の中には、あえて査定額を吊り上げて契約を結ばせようとする悪徳業者も存在するからです。
信頼できる不動産会社を見つけるためは、査定額だけでなく業者の対応やスピード感なども見て総合的に判断しましょう。
不動産会社の得意・不得意分野を見極める
不動産会社を選ぶ際は査定額や業者の誠実性も重要な要素ですが、不動産会社の得意・不得意分野を見極めることも大切です。
というのも自分の売りたい物件の種類と不動産会社の得意分野が一致している方が、売却活動も成功しやすいからです。もちろんその逆もあり得ます。
不動産会社の得意分野を見極めるためには、その不動産会社の実績や取り扱い物件の種類を調べる方法が有効です。得意分野の物件は販売実績数や取り扱い件数にも反映されてくるため、ホームページ等で確認してみましょう。
また、その不動産会社が提携している建設会社などを調べる方法も効果的です。例えば木造に強い建築会社と提携している不動産会社であれば、木造住宅の販売に強い傾向が見られます。
不動産売却はサテイエの利用がおすすめ
不動産を売却するためにはまずは不動産会社の査定を受ける必要がありますが、その際は複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかります。
不動産売却を検討している人は、サテイエを活用してまずは不動産の一括査定を行ってみましょう。
不動産売却に強い大手不動産会社まとめ
ここまで不動産売却に強い大手不動産会社について解説してきました。
◆大手と中小の不動産会社の比較
大手 | 中小 | |
---|---|---|
メリット | ・集客力が高い ・ネットワークが広い ・サポートや補償が充実している ・顧客対応の質が安定している | ・地域の特性や事情に精通している ・親身な対応を期待できる |
デメリット | ・囲い込みをされるリスクがある ・事務的な対応をされやすい ・地域の特性や事情に精通していない可能性がある | ・宣伝力が弱い ・会社によって力量のバラツキが大きい |
不動産売却において不動産会社選びは非常に重要です。大手は確かに知名度がありますが、場合によっては地元の中小に依頼した方がうまくいくケースもあります。大手だから安心という固定観念は捨て、なるべく多くの不動産会社に査定を依頼して比較・検討するのが良いでしょう。
なお、信頼できる不動産会社を探したいのであれば、本記事でも紹介した『サテイエ』がおすすめです。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかるでしょう。
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