2023.07.26
老後の住み替えを成功させるポイントとは?後悔・失敗しないタイミングや注意点を解説
「老後に向けて住み替えを行いたい…。」
「老後の住み替えを検討してるけど、上手くいくか心配…。」
このようにお悩みではありませんか?
生活の利便性や老後の相続などを考えて、住み替えをしたいと考えている人は非常に多いです。
しかし、そういった中で心配なのが住み替えでの失敗や後悔だと思います。
そこでこの記事では、老後の住み替えを成功させるポイントや後悔・失敗しないためのタイミング・注意点などをまとめて解説します。
老後に向けて住み替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
老後に向けた住み替えは必要?
そもそもの部分として「老後に向けた住み替えが必要なのか」という部分が気になる人も多いです。
結論から言うと、老後の住み替えは必須ではありません。
実際に「不動産流通経営協会が実施した調査」によると、老後に向けて住み替えを行っている人の割合は約20%ほどしかいないことが分かっています。
約8割の人が住み替えを行っていないことから、無理に住み替える必要はないと言えるでしょう。
ただし、生活に不便を感じる方に関しては、住み替えを検討する価値はあります。
住み替えが必要かどうかは、自分の物件の状況や相続の状況などを考慮した上で決定すると良いです。
老後の住み替えの選択肢
老後に向けた住み替えの選択肢としては、以下のような候補が挙げられます。
- 生活のしやすい物件に引っ越しする
- シニア向け住宅に引っ越しする
- 居住住宅の建て替えやリフォームを行う
- 子供と同居もしくは近隣に引っ越す
それぞれの選択肢について細かくみていきましょう。
生活のしやすい物件に引っ越しする
1つ目は、老後に向けて生活のしやすい物件に引っ越しをするという選択肢になります。
現在住んでいる物件が2階建てやメゾン物件の場合は、平屋や小さめのマンションなどに引っ越すことで利便性が高くなります。
階段や段差が少ない家であれば、老後も安心して暮らせるでしょう。
また、他にも生活のしやすさで見るなら以下のような点もチェックしたいポイントです。
- 駅チカやスーパーの近くに引っ越す
- セキュリティ面が強いマンションに引っ越す
老後を考えるなら、こういった住みやすさを重視して選ぶのが良いでしょう。
シニア向け住宅に引っ越しをする
生活のしやすい物件の1つとして、シニア向け住宅に引っ越すのも1つの方法です。
シニア向け住宅は「サービス付き高齢者向け住宅」とも呼ばれる物件で、バリアフリー設計になっていたり、安否確認や生活相談ができたりします。
老人ホームとは違うため、比較的気軽に入居することが可能です。
ただし、物件としての資産価値は非常に低く、相続を考えるのであればあまりおすすめできない部分が出てきます。
また、介護の度合いによっては強制転居しなくてはならないケースもあるため、年齢や不自由具合の注意も必要です。
非常に生活しやすい環境ではありますが、デメリットもあるので注意しましょう。
居住住宅の建て替えやリフォームを行う
引っ越しを手間に感じる方や今の家に立地が気に入っているという方は、家の建て替えやリフォームを行うのも1つの方法です。
慣れている環境で住み続けることができるため、特別不安を覚える部分もありません。
また、戸建ての場合は1階部分を店舗にするという人もいます。
どのように建て替え・リフォームをするかは自分の環境によっても大きく異なるため、しっかり計画を立ててから実行するようにしましょう。
なお、大掛かりなリフォームをする場合は仮住まいが必要になるケースもあります。
そういった点も踏まえつつ、決定してみてください。
子供と同居もしくは近隣に引っ越す
老後を考えて、子供と同居もしくは近隣に引っ越すというのも選択肢の一つです。
子供の近くに住むことで、以下のようなメリットがあります。
- 近くに子供が居るため、何かあった時に力を借りられる
- 親が心配な子供側も安心して過ごせる
- 同居すると費用を抑えられる
ただし、状況によっては以下のようなデメリットがあるため、注意が必要です。
- 考え方によっては子供に迷惑をかけてしまう
- 二世帯住宅は需要が少なく売りづらい
- 人間関係が上手くいかない可能性がある
子供と同居する場合は、話し合いが非常に重要になります。
お互いが険悪な雰囲気のまま同居するのは大きなデメリットになるため、自分一人で決定せず、しっかり相談してから決めるようにしましょう。
老後の住み替えを準備するタイミング
老後の住み替えで悩みがちなのが、どの時期から準備をするかという点です。
もちろん身体や物件の状態にもよりますが、基本的には以下の3つのタイミングで考えると良いです。
- 定年退職をしたとき
- 子供が独立したとき
- 物件の老朽化が進み建て替えやリフォームが必要なとき
それぞれのタイミングについてみていきましょう。
定年退職をしたとき
1つ目のタイミングが定年退職をしたときになります。
定年退職後は退職金を貰えることもあり、資金面で余裕がある場合が多いです。
また、仕事先や転勤などを気にする必要もなくなるため、以下のような自分の趣味に合わせた引っ越しができます。
- 農作業したいから田舎に引っ越しする
- 釣りが好きだから港町に引っ越しする
さらに、年齢が上がるにつれて住宅ローンは組みづらくなります。
そのため、年齢が比較的低く老後に向けての資産がある程度溜まっている定年退職後に住み替えを検討するのが最も理想と言えるでしょう。
子供が独立したとき
2つ目は、子供が独立したタイミングになります。
子供が独立すると家が広く感じてしまったり、立地がイマイチに感じてしまったりで、引っ越しを検討する方が多いです。
実際、老後のことを考えて小さめの家に引っ越しをするのも選択肢のひとつでしょう。
定年退職のタイミングを遅く感じてしまう方や体力がある若いうちに引っ越しを行いたいという方は、子供の独立を目途に引っ越すのが良いでしょう。
物件の老朽化が進み建て替えやリフォームが必要なとき
最後が、物件の老朽化が進んで建て替えやリフォームが必要なタイミングです。
家の老朽化が進むと、必然的に建て替えやリフォームが必要になります。
しかし、いざ建て替えやリフォームを行うとなるとまとまった費用が必要になるため、それならば引っ越しをするという選択肢を取る方が多いです。
また、引っ越しを行うことで物件の資産価値を上げることもできます。
将来的に相続を考えると資産価値が高いに越したことはないため、子供のために引っ越すのもありでしょう。
不安で決められないという方は一度不動産会社や子供に相談して、将来に向けてどうするかを決定すると良いかもしれません。
老後の住み替えで失敗しないためのポイント
老後の住み替えをした人の中には「やっぱりしなかったらよかった…。」と後悔してしまう人も少なくありません。
そこでここからは、老後の住み替えで失敗しないためのポイントを解説します。
- 資金計画に余裕を持たせる
- 老後のことを考えて住み替え先を妥協しない
- スケジュールに余裕を持たせて住み替える
- 相続することも考えて住み替える
- 家族と相談してから住み替える
- 売却から購入までを1つの不動産会社に依頼する
それぞれのポイントについてみていきましょう。
資金計画に余裕を持たせる
老後に向けて住み替えをする場合は、資金計画をしっかり行いましょう。
住み替えは確かに重要ですが、そのために貯金や退職金を全て使ってしまっては意味がありません。
そのため、資金面でも余裕を持って計画立てることが重要です。
資金面でチェックしておきたい内容は以下の通りになります。
- 住み替えに必要な費用
- 老後に必要な生活費
- 現在の住宅ローンの残債
最低でもこれらの資金は頭に入れた上で、住み替えを検討するようにしましょう。
老後のことを考えて住み替え先は妥協しない
老後に向けての住み替えをする際は、住み替え先を妥協しないようにしましょう。
妥協して住み替え先を選んだが故に、後悔してしまう人が非常に多いです。
特に以下のような点は、妥協しないように注意してください。
- 土地の治安が良いか
- スーパーなどの日用品施設は近いか
- 周辺のコミュニティは活発か
- 快適に過ごせる間取りや広さになっているか
- 階段や段差は少ないか
- (マンション)セキュリティ面が優れているか
自分が絶対に重視したいポイントを意識して、その点だけは妥協せずに選ぶようにしてください。
スケジュールに余裕を持たせて住み替える
住み替えはスケジュールに余裕を持たせて計画するようにしましょう。
不動産の売買自体は3ヶ月~6ヶ月で終わるのが一般的ですが、住み替えの計画を立てるなら1年の期間は見ておいた方が良いです。
ギリギリの計画を立ててしまうと新居選びで納得ができなかったり、売却額に不満を持ってしまう可能性が高くなります。
そのため、最低でも1年の期間を見て焦らずゆっくり時間をかけて住み替えるようにしましょう。
相続することも考えて住み替える
老後に向けての住み替えは、将来的な相続のことも考えておきましょう。
相続を考えた時に重要になるのが、以下のポイントです。
- 資産価値が高い物件を選択する
- 将来的に価値が落ちないようなエリアを選択する
- 売りやすいエリアの物件を選択する
- 土地にも価値が出る戸建てを選択する
他にも相続する際のポイントはありますが、重要なのは資産価値が残ることです。
もちろん相続しない場合は気にしなくても良いため、家族構成などに合わせて物件を選びましょう。
家族と相談してから住み替える
家族がいる方は、しっかり家族と相談してから住み替えることが重要です。
- 相続する人がどういった家に住みたいのか
- どのエリアに住みたいのか
- 家族と同居するという選択肢はないか
- 家族の近くに住むことはできるか
など、将来を見据えた話し合いをしましょう。
また、友人や知人で住み替えの経験がある場合は、その人に話を聞くのも効果的です。
老後に向けての住み替えがどう進んだか、後悔しているポイントはないのかなど、細かく聞いておくことで失敗するリスクを減らせます。
購入から売却までを1つの不動産会社に依頼する
最終的に住み替えをする場合は、売却から購入までを1つの不動産会社に依頼するようにしましょう。
住み替えの不動産会社を購入と売却に分けて2社契約する方もいますが、基本的に住み替えは信頼できる1社に任せるのがベストです。
なぜなら、2社契約してしまうと自分が関与できない不動産会社間の連携が重要になってしまうからです。
不動産会社間の連携ミスでスケジュールが狂ってしまうと目も当てられません。
それならば、信頼できる1社に任せるのがベストでしょう。
なお、不動産会社選びで便利なのが一括査定サイト「サテイエ」です。
サテイエを利用することで自分の地域や物件タイプ、築年数に応じた最適な不動産会社を最大6社まで見つけられます。
これから住み替えを検討している方は、ぜひ利用してみてください。
住み替えの流れ
最後にこれから住み替えを行う方向けに、住み替えの流れについて解説します。
住み替えの進め方は「売り先行」と「買い先行」の大きく2つです。
ここでは、この2つの方法に加えて理想的に進められる場合の「同時進行」について紹介します。
売り先行で住み替える手順
売り先行は「旧居を売却した後に新居を購入する」住み替え方法です。
旧居を売却した資金をそのまま購入の資金に充てられるため、金銭面のやり繰りが行いやすいという特徴があります。
メリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・資金計画が立てやすく資金繰りもしやすい ・旧居の売却に時間を掛けられる | ・引っ越しが2回必要になる ・仮住まいが必要になる ・新居選びにあまり時間をかけられない |
売り先行は資金面でメリットが多くある住み替え方法です。
住み替えをする人のほとんどは資金面で売り先行を先行しますが、引っ越しが2回必要であったり、仮住まいが必要であったりと手間が多めにかかってしまいます。
そのため退職金などで資金がある場合は、次に紹介する買い先行を検討してみても良いかもしれません。
買い先行で住み替える手順
買い先行は「新居を購入した後に旧居を売却する」住み替え方法です。
先に新居を購入するため初期資金が必要ですが、手間が少なく新居をゆっくり探すことができるのが特徴と言えます。
メリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・新居をゆっくり探すことができる ・引っ越しが1回で済む ・仮住まいが必要ない | ・新居購入の初期費用が必要 ・二重ローンになるリスクがある |
資金面で余裕がある場合は、買い先行がおすすめです。
新居を妥協せず探せるだけでなく、引っ越しや仮住まいの手間がかからないため、体力的にも楽に住み替えられます。
ただし、初期費用は必要になるのでその点だけ注意しましょう。
同時進行で住み替える手順
あまり現実的ではありませんが、同時進行で綺麗に住み替えが進められるケースも稀にあります。
このパターンは売却と購入が同時に行えるというのが特徴で、売却金を新居の購入費用に充てられるだけでなく、仮住まいや複数回の引っ越しも必要ありません。
そのため、可能であれば同時進行で進むのが理想です。
ただし、現実的に売却と購入するタイミングが被ることはほとんどないため、基本的には買い先行もしくは売り先行で考えておくと良いでしょう。
老後の住み替えの不動産会社選びは「サテイエ」
老後の住み替えでも重要になるのは、やはり不動産会社選びです。
信頼できる不動産会社を見つけるだけで住み替えをスムーズに進められるようになるため、まずは自分に合った不動産会社を見つけましょう。
そんな不動産会社選びでおすすめなのが、一括査定サイトの「サテイエ」です。
サテイエでは、自分の物件タイプやエリア、築年数や売却条件など、さまざまな要因を照らし合わせた上で最適な不動産会社を合計6社まで見つけられます。
これから住み替えを検討している方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ:老後の住み替えは計画的に行おう
この記事では、老後の住み替えで失敗しないためのポイントやコツを解説しました。
全体で見ると老後に向けて住み替えを行う人は2割程度ですが、相続などを考えると住み替えるメリットはさまざまあります。
住み替えを検討している方は、今回を記事を参考に失敗しないように計画を立ててみてください。
なお、不動産会社選びで悩んでしまった方は「サテイエ」の利用をおすすめします。
自分に最適な不動産会社を見つけて、計画的に住み替えを行いましょう。
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